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「このままでいいのか35歳の自分」と考えるきっかけになるかも、おすすめ小説

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こんにちわ、ボンです。

 

35歳問題って聞いたことあります?

成人して15年。

15年ですよ。

生まれた子が中3になるくらい。すごいな。

仕事でも家庭でもメイン張ってる感あると思います。

また、今までとは体力も、容姿もすこしずつ衰えを感じたり、

仕事では期待されることも変わってきて、、、

と変化が起きるのもこの頃かと。

 

「このままでいいのか?」がでてくるのもこの年代かなと思います。

 

いろいろ見えてくるんですよね。

会社でポジション上げれそうか、無理っぽいか、

年齢的にも転職ラストか?

もうそろそろかと結婚したり、

まだまだこれからと離婚したり、

育児追われて自分の居場所考えたり、、、

 

そんな「このままでいいのか35歳の自分」に

おすすめの小説3つ紹介。

 

 

 

『回転木馬のデッド・ヒート』

著 村上春樹

短編集。

 

そのなかの『プールサイド』という小編。

小説家である僕に、元水泳選手が話きいてくれないかと話します。

 

35歳の誕生日を向かえた元水泳選手が、人生の折り返し点を曲がろうと決心する。

 

誕生日の翌日、彼は自分の体を点検する。

そして、老いを自覚します。


この誕生日を人生の半分として、ここからは折り返し、と決心する

なぜそうするのか。

そうすることで残り半分フルスピードで泳げる。と。

 

この人生をなんとかうまく乗り切っていけるに違いない

 

この元水泳選手人の生い立ちから、

仕事も家庭も社会的には成功しているところまで語られます。

 

これ以上何を求めればいいのか、彼にはわからなかった。

 

そして最後に、話を聞いてくれた主人公に元水泳選手は尋ねます。

 

この話は面白いか、退屈か

 

正直に答えてほしいんだ

 

 

、、、短い、20ページのお話です。

結構いろんなところで、引き合いに出されているので、

なんか聞いたことあるなという人も多いと思います。

 


髪から肌、歯、腹の出具合など、ひとつひとつチェックして、

ここはプラス、ここはマイナスと振り分けるところがあります。

おもしろいですが、それ以上に考えてしまいました。

 

肉体的に失ってくモノがある。ということ。

 

本当に失ってくんだ!っていう実感が得られるのも35歳くらいからです。

目減りし始めるという方が正確かも。

できてたことが出来なくなる実感がありました。僕は。 

 

あとこれまでの人生で「得たモノ」ってなんだろうとか、考えました。

 

意外とやって来たといえることが、あるなと。

振り返ってみると、意外とスキルついてたり。

 

そして、これはしたいと思ってるけど、本当にできるのか。

もう人生のこり半分だとしたら、それをする意味はあるのか、とか。


短いですが、いろいろ考えさせられるのでおすすめ。

1985年の本ですが、自分の話として読める。村上春樹のすごいところですね。

 

 

 

『プラナリア』

著 山本文緒

文庫の裏表紙に

現代の”無職”をめぐる心模様を描いて共感を呼んだベストセラー小説。

直木賞受賞作

表題作の「プラナリア」から「ネイキッド」、「どこかではないここ」、「囚われ人のジレンマ」、「あいあるあした」の全5編。

 

 

読んでみると分かりますが、登場人物みんな無職ではないです。

 

仕事してた人が辞めたあとの生活だったり、

思春期の子どもを見ながら深夜パートしていたり、

居酒屋のマスターだったり、、

25歳から43歳までの男女が登場します。

 

無職って、エアポケットみたいな時期ですね。

 

自分、もしくは家族や、恋人、知り合いが。

そこで起こるいろいろな状況。その話たち。

 


仕事と家庭、そんなざっくりと2つにわけた世界で生きてるわけないです。

その2つの要素だけで人生ができてるわけでないし。

親も、子供も恋人も友達もいる。

 

でも、仕事してると、忘れます。すいません。

仕事と家庭、もしくは仕事とプライベートというデカいくくりだけで、人生考えてしまってるときがありました。

 

就職、離職、以外にも人生にはイベントがあるわけで。

忘れがちですけど。

 

そういうことも考えさせられます。

 

油断して読んだら面白かったです。

35歳以前に読んだのならもう一度読んでみてください。

 なんか感じ変わってますよ。

 

 


『クォンタム・ファミリーズ』

著 東浩紀

三島由紀夫賞受賞作。

文庫裏表紙に

人生の折り返し、三五歳を迎えたぼくに、いるはずのない未来の娘からメールが届いた


3本目はSFです。

そして、家族小説です。

なんでここで、これを入れてくるか!という人もいますかねw

 

ここにも出てきます。

35歳問題。

主人公は村上春樹の『プ―ルサイド』を読んで考えます。

ここにも出てきます。

 

生きるとは、なしとげられるはずのことの一部をなしとげたことに変え、残りをすべてなしとげられる《かもしれなかった》ことに押し込める、そんな作業の連続だ。

 

なんとも後ろ向きな事ですが、判断していく、進んでいくことは、そういうことです。

この判断に対して、後悔があったり、

逆に成功や自信がつながったり、

というのが人生ですけど。

 

その判断して進んできた人生に、激しく後悔ある人が、平行世界にいけたら。

世界の境界を超えることができる

と考えたのなら。

そういう話です。

すごくSFしてます。

 

でも、もう一回いいます。

SFです。そして家族小説です。

 

親ってすでに存在しているものです。

各々の人生にとって、親は在る状態から始まります。

(人によっては目の前にはいなくても)

自分は必ず、子です。

 

人によっては、親になることもあります。

 

自分の人生の上に親である自分を乗っけることになります。

もしくは自分の人生の上に家族を乗っけます。

 

自分の選んでる人生って。と考えてしまいますよ。


時間軸ややこしいですがエンタメです。面白いです。


以上おすすめ本3冊でした。

 

ライフイベントも色々経験して、こんなペースで人生やってくのかな?と思っていたのに意外と環境が変わっていく30代。

考えるきっかけにいかがでしょうか。

 

じゃまた。

 

 

 ▽こういうのどうでしょうか

www.bonnotane.com

 

▽なにかしたいけどと焦る人。ここから選んでもどうでしょうか。

 

www.bonnotane.com

 

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