人はいずれ死ぬ。
けど、死ぬまでは生きるから、いろいろある。
恋愛、仕事、お金、などなど。
それについての本。
でも、僕には違う本にも読めました。
これ、仕事本とも読めました。
フリーランスの心得のようにも読めました。
「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」
著
みうらじゅん
リリー・フランキー
内容
みうら&リリー両氏が、人生、仕事、そして生と死について1年間にわたり真剣に語りつくした、両人いわく「最初で最後の」珠玉の対談集。彼らが本当に言いたかったことが、全部ここにある。みうら:人生の最終地点は「死」じゃないですよ。リリー:それなのに「今際」を豊かに過ごしたいと思って、みんな「今」を貧しく生きてる。
対談集です。
リリーフランキーについてはじつは、あまりよく知らない。
東京タワーでブームあったのにね。
おでん君描いてる人。
ココリコとコント番組出てた人。
DVDの予告でよく見る人なので今は役者メイン?くらいの知識しかない。
なんかおしゃれ。
みうらじゅんについてはけっこうしってるつもり。
マンガ家。でもあの線の太さは苦手。でも面白いから読んじゃう。
糸井重里の弟子。
マイブームという言葉作った人。
スクラップする人。
京都の人。
仏教詳しい。
HNKの特集?これが素晴らしかった。
なんかサブカル。
のふたりの対談。
おもしろかった。
予想以上に。
テーマごとに2人が話します。
ふざけてるようで、まじめに。
まじめなようで、ふざけてたり。
覚えておきたいなと思ったものを、
対談の中からいくつか。
「不安とは」
L(リリー・フランキー以下L)
「一つだけ当たっていることは、いずれ死ぬ」L「野球でも守備の時間は、自分たちは1点も取れません。」
M(みうらじゅん以下M)
「自由業って不安業」M「不安を原動力にしてるところあるしね」
2人とも自由業、フリーランスらしい話。
著名な人でも、不安を原動力にしてるというのは勇気出る。
「羞恥心と自尊心とは」
L「プライドって自分のためだけのものですよね。
美意識というのは、自分が美しい、大切だと思うもののことだから、略
プライド捨ててでも、美意識やその対象をまもりたいと思う。」
これは覚えておこう。
たまに思い返そうと思う。
M「自尊心は、一回潰された方がいい 略
背負っていたものが借り物で、実は自分には何もないことに気づくからね。略
アンパンマンスラスラ描けないと親戚の子供には認めてもらえない」
これはイラストレーターとしてやってても、
そんな自尊心なんてっていういい話だと思いました。
「友情とは」
L「頑張るって、略 今そいつと一緒にいるってことは自分もバカの仲間 略 そこから抜け出すために頑張らないと」
自分の仕事について愚痴ってる人と一緒に居た時に、こう思ったそうです。
こんなレベルの低いヤツと!って思った時に、自分も同じくらいのレベルかなのか。
耳が痛い、けどそうやなー。
この対談を読んで、リリー・フランキーって自分を客観的に見る視点がある人だな。と感心してしまった。
「自己表現とは」
L「自分の好きなことやり続けてる人って、結局みんな喰えてる 略
若いときの方がバランス感覚がいいっていうか、大人に毒されてるから、いろんな人見たり会ったりして勉強しようとかって言いますよね。
でもそんなことしてたらバカになりますよ。
だってほとんどの大人はバカなんだし、若いヤツに一生懸命話してる大人は説教したいか、ヤリたいだけのどちらかでしょう。
人に会うということは、あくまでそこから「ヒント」だけ得られればいいわけで、その人から直接何かを教わる必要はないと思うんですよ。」
いまの若い子は「人と会うことが財産」といって「ゼーゼーしてる」「お前は営業マンか」とも言ってる。
いい話だな。
好きなことはやりなさい。
人の話は聞き過ぎるな。
ってとこか。
2人とも、
大人なんてたいしたことない。
どうせ死ぬし。
ぎりぎりでも生きてけるし。
って経験の上でいってるので、
それこそ全部鵜呑みにすると危ないけど、
大事なことだと思う。
メンターとかの存在全否定なのも面白い。
「社会貢献とは」
M「評価あってこその「表現」」
L「編集者よりも、読者のほうがもっと厳しいし怖い」
これは、自分の好きなように、作品作りたいから出版社持ってかない、みたいなこという人いるけど、、、
という流での話。
読者は怖いといってるけど、ファンあっての自分と別項で言っていたことも合わせて大事だなと思う。
「運とタイミングとは」
M「出会った人のことを好きになれるかどうかが運」
L「まず縁 略 「対ヒト」の問題 略
引きこもってて「オレ、今タイミング的にいいんじゃね?」って誰も思わない。」
ネットでいいからつながってないと、とも言ってた。
2人とも言ってるのが、運も、タイミングも、人との関わり合いで生まれると言ってるのが印象的。
僕は引きこもり気味なので、考えんといかんのかな。。
「それで結局仕事とは」
M「人間の本業ではなく、あくまで生きる手段」
L「宿題と暇つぶし」
M「本業は生きることそのもの 略 本業だと思っていたものに「定年」があるなんて変な話」
L「仕事相手にも何か身を切ってほしい」
L「イベントやろう」っていうまでがみうらさんはめちゃくちゃ早い。」
おもしろいですね。
生きてりゃいいって感じで。
誰かよりいい暮らしとか、人から見てとかの圧力がゆるいのか。
仕事や生活について。力抜いて考えていいのか。
こういうのもありか。
「部下が全然ダメでストレスがたまって困ります」
M「部下も上司も自分の鏡みたいなもんだから」
はい、すいません。肝に銘じます。
「生きざま、死にざまとは」
L「人間お金がなくなると死ぬし、生き甲斐がなくなる死ぬ」
M「でも、それに反発して生き続けることが生き甲斐ってことなのにねぇ。 それがロックだって教わった気がするよ」
お金が無くても、生き甲斐が無くても死ぬ。
それに反発して生き続ける。
長くやってる人は、やはり逞しい。。。
僕には、
気を抜いて生きてくことのススメにも読めまるし、
フリーランスの心得って読めました。
人によってポイントが違ってくると思います。
じゃまた。