理由もわからず、友人から拒絶されてそのままになっている関係はありますか?
な話。
ニューヨークタイムズのベストセラー第一位。と帯にある。
2013年、4月に刊行された小説。
2013年はコンビニでコーヒーを買うの事、アプリゲームのパズル&ドラゴン、アベノミクス消費が流行った年。
【あらすじ】ネタバレ無し
高校時代に偶然出会った5人の男女は、仲の良い友人グループを作る。
メンバーは主人公を除いて、名前に色が含まれる。
アカ、アオ、シロ、クロ。
色彩を持たない多崎つくるは、ほかのメンバーが持つような趣味や特技など、これといった特徴は無い、人に誇れるような特質は無いと思っている。
色彩が希薄と。
自分が友人グループに加えられている理由が、つくるには時々よくわからなくなった。自分は本当の意味でみんなに必要とされているのだろうか?
そして、ある日を境に主人公はグループから突然放り出される。
友人らとは連絡を絶って数年後、36歳になった多崎つくるは、38歳の彼女に促されて、過去を探り始める。
個人的なメモ。
独創力とは思慮深い模倣以外のなにものでもない。現実主義者のヴォルテールはそう言っていますが
そんなこと言ってるのかヴォルテール。
感想。
過去を踏まえて、現在をどうにかしようとする話だった。
村上春樹の小説は、過去をどうするかという話が多く、過去に呑まれるか、超えるかという印象がある。「ノルウェイの森」も。
話に出てきた、完璧な調和を成す友人関係。というのが過去自分にもあった。
巡礼が必要だろうか。と思ってたら街中で10年ぶりに会った。